「定年を迎えたけれど、まだ元気だし何か働きたい」「年金だけでは少し不安」——そう感じている方にとって、警備員はもう一度社会とつながれる身近な選択肢のひとつです。この記事では、なぜ警備の仕事がシニア世代に向いているのか、体への負担をどう抑えるのか、そして札幌・北海道で実際に活躍している方の姿を、現場の目線でお伝えします。
警備員がシニア世代に向いている理由
警備員は、年齢を重ねた方の経験や落ち着きがそのまま強みになる仕事です。若さやスピードよりも、注意深さ・責任感・丁寧な対応が大切にされる場面が多いためです。
警備業法では18歳未満は警備員になれないと定められていますが、上限年齢の決まりはありません。つまり、健康で意欲があれば、何歳からでも始められる仕事だということです。長年培ってきた社会人経験や、人と接する落ち着きは、来訪者への案内やトラブルの未然防止にそのまま活きてきます。
警備員に高齢の方が多いのはなぜか
警備の現場で60代・70代の方をよく見かけるのには、はっきりした理由があります。
法律に年齢の上限がない
警備業法で決まっているのは「18歳未満は警備員になれない」ことだけです。定年後に新しく始める方にも、入口が開かれています。
研修から始められる
現場に立つ前に、法律で決められた新任教育を受けます。前の仕事が何であっても、基礎から学び直せる仕組みです。
人生経験が活きる
受付での案内や、来訪者への声かけ、トラブルを大きくしない言葉づかいなど、年齢を重ねた落ち着きがそのまま強みになる場面が多くあります。
幅広い年代が求められている
警備業界は人手の確保が課題とされ、年齢よりも健康と意欲を重視して採用する会社が少なくありません。勤務の日数や時間を相談しやすいのもこのためです。
国の制度としても、高年齢者雇用安定法により、2021年4月から70歳までの就業機会の確保が企業の努力義務になっています。年齢を重ねても働き続けることが、社会全体で当たり前になりつつあります。
年齢を重ねても続けられる仕事の仕組み
警備の仕事が長く続けられるのには、いくつかの理由があります。
未経験から学べる研修
法令で新任研修が義務づけられており、警備の基礎を体系的に学んでから現場に立てます。前職が何であっても、ゼロから始められます。
業務の種類が幅広い
施設の受付・巡回、駐車場の案内、工事現場の交通誘導など、業務によって体への負担は大きく変わります。自分に合った現場を選びやすいのが特長です。
勤務の柔軟さ
現場や会社によって、日勤中心・週の勤務日数を抑えるなど、生活のペースに合わせた働き方を相談できる場合があります。
仲間との支え合い
現場は複数人で組むことも多く、経験の浅い方や体調に不安のある日も、声をかけ合いながら進められます。
どんな働き方ができるかは会社や現場ごとに異なります。気になる点はお問い合わせで率直に確認しておくと、入社後のギャップを防げます。当社の採用情報でも、募集している業務の内容をご案内しています。
体への負担を抑えるための工夫
「立ち仕事は体力が要りそう」というイメージを持つ方は少なくありません。確かに警備は立って行う業務が中心ですが、負担の大きさは業務の種類でかなり変わります。目安として、体への負担を業務タイプ別に整理すると次のようになります。
| 業務タイプ | 主な内容 | 体への負担の目安 |
|---|---|---|
| 施設の受付・出入管理 | 来訪者対応、モニター監視 | 比較的軽め(屋内中心) |
| 施設の巡回警備 | 建物内外の見回り | 中くらい(歩行あり) |
| 駐車場・施設案内 | 車両・来場者の誘導 | 中くらい(屋外あり) |
| 工事現場の交通誘導 | 車・歩行者の安全確保 | やや高め(屋外・立ち通し) |
※負担の感じ方には個人差があります。あくまで一般的な目安としてご覧ください。
はじめは負担の軽い業務から始めて、慣れてきたら少しずつ幅を広げる、という進め方もできます。体調や希望に合わせた配置を相談できるかどうかは、会社選びの大切な見極めポイントです。
札幌・北海道でシニアが働くときの季節の工夫
北海道で働くうえで知っておきたいのが、季節による働く環境の違いです。屋外の業務では、滑りやすい路面など足元への注意がとくに欠かせません。季節ごとの工夫次第で、体への負担はしっかり抑えられます。
- 01屋内中心の業務を選ぶ
施設の受付や巡回など、屋内が中心の業務を選ぶことで天候や気温の影響を減らせます。
- 02季節に合った装備を整える
上着・滑りにくい靴・カイロなど、季節に合った装備が支給・準備されているかを事前に確認します。
- 03休憩をこまめに取る
屋内での休憩を計画的に挟むことで、疲労の蓄積を防ぎます。
- 04無理をしない配置を相談
体調や年齢に合わせて、屋外の長時間業務を避けるなどの配慮を相談します。
札幌では一年を通じて多くのイベントや人の動きがあり、警備の役割は季節を問わず途切れません。季節ごとの装備や休憩の体制がどうなっているかは、会社によって差が出やすい部分です。応募前に確認しておくと安心して働き始められます。
年金を受け取りながら働くときに知っておきたいこと
定年後に警備の仕事を考える方からは、「年金をもらいながら働いても大丈夫か」というご質問をよくいただきます。働くこと自体に問題はありませんが、次の2点は事前に確かめておきましょう。
| 確認したいこと | 内容 |
|---|---|
| 在職老齢年金 | 厚生年金に加入して働きながら老齢厚生年金を受け取る場合、給与と年金の合計が基準の額を超えると、年金の一部が止まる仕組みがあります |
| 社会保険への加入 | 勤務の日数や時間によっては、健康保険・厚生年金の加入の対象になります。週に何日・何時間働くかで変わります |
収入の決まり方や手当の種類については、警備員の給料・待遇の実際で詳しく解説しています。
実際に活躍しているシニアの姿
当社を含め、警備の現場では60代・70代の方が数多く活躍しています。前職は会社員、運転手、自営業などさまざまで、定年後に「もう一度、人の役に立ちたい」と再スタートを切った方も多くいらっしゃいます。
長年の社会人経験は、来訪者への気配りや、現場での冷静な判断にそのまま活きます。若い世代と組んで働くことで、お互いに学び合える環境が生まれるのも警備の現場の魅力です。「年齢を理由にあきらめていた再就職」を、警備という形で実現している方は、決して珍しくありません。
応募できるかどうかの法律上の条件は警備員になれない人の要件(欠格事由)をやさしく解説、未経験からの始め方は未経験から警備員になるには|札幌で働く前にもあわせてご覧ください。
法人・個人それぞれの現場でシニアの力が求められています。仕事内容の全体像は法人向け警備サービスや個人向け警備・身辺警護もあわせてご覧ください。働き方の疑問はよくある質問にもまとめています。
まとめ|定年後の一歩を、警備という選択肢で
警備員は、年齢よりも「意欲と落ち着き」が活きる仕事です。業務の選び方や季節ごとの工夫次第で、体への負担を抑えながら長く続けられます。定年後の再スタートを考えている方は、まず自分に合う働き方があるかを気軽に相談してみてください。応募・ご相談は採用情報、疑問点はお問い合わせからどうぞ。他の記事はコラム一覧でもご覧いただけます。
よくある質問
Q.警備員に年齢の上限はありますか?
警備業法では18歳未満は警備員になれないと定められていますが、上限年齢の定めはありません。健康で意欲があれば60代70代でも働いている方は多く、実際にシニア世代が中心に活躍している現場もあります。体力面は担当する業務の選び方で調整できます。
Q.体力に自信がなくてもシニアから始められますか?
一般に警備の仕事は立ち仕事が中心ですが、施設の受付・出入管理・モニター監視など、比較的負担の軽い業務もあります。入社後は法令に基づく研修があり、未経験からでも基礎を学べます。無理のない配置を相談できるかを、応募前にお問い合わせで確認しておくと安心です。
Q.札幌の屋外の現場は、シニアでも続けられますか?
屋内中心の施設警備を選ぶ、季節に合った装備を整える、休憩をこまめに取るといった工夫で、体への負担を抑えられます。会社によって装備や休憩の考え方は異なるため、季節ごとの体制を事前に確認することをおすすめします。
Q.警備員に高齢の方が多いのはなぜですか?
法律に年齢の上限がなく、未経験でも法定の研修から始められることが大きな理由です。受付や案内のように人生経験や落ち着きが活きる場面が多いこと、勤務日数や時間を相談しやすい会社があること、警備業界が幅広い年代の人手を求めていることも背景にあります。
Q.年金を受け取りながら警備員として働けますか?
働けます。ただし、厚生年金に加入して働きながら老齢厚生年金を受け取る場合、給与と年金の合計が基準の額を超えると、年金の一部が止まる仕組み(在職老齢年金)があります。基準の額は見直されることがあるため、働き方を決める前に年金事務所などで確認しておくと安心です。
